手順 4

13.マスキングテープをはがします。

電車ボディ色が3色以上の場合は、この作業を続けておこないます。
そして最後の色を塗装し終え完全に乾燥したら、いよいよマスキングテープをはがします。胸がドキドキする瞬間ですが、手先は慎重に動かしましょう。
テープをはがすにはピンセットを使うと能率がよいでしょう。ボディに傷を付けないようにていねいに。
全てのテープを取り終え、色のはみ出しがなければ次の作業に移りますが、もし少しでもはみだしているようなら、筆塗りで修正しましょう。筆は、先の揃った面相筆を使うとよいでしょう。
筆につける塗料は、塗装に使ったスプレーをキャップなどに吹いたものを使うのが無難でしょう。

 

14.小さなパーツは、まとめてスプレー

屋上機器などの小さなパーツの塗装は、同じ色に塗るものをまとめてスプレーすると能率がよいでしょう。不要なボール紙や割り箸、両面テープなど身の回りのものを利用してパーツを固定させると塗装しやすくなります。塗り残しがないように注意しましょう。
あるいは、小さなパーツに限り筆で塗装してもよいでしょう。その際は塗料の濃さと筆ムラ(塗料が均一に塗られていないこと)に充分注意しましょう。

 

・ワンポイントアドバイス

メタリック色は、マスキング工程の順序に関らず最後に。
マスキングが必要な塗装をおこなう場合、メタリック色(銀や金など)を吹きつける場所があるなら、マスキング工程の順序にかかわらず最後に塗装しましょう。
どうしてもメタリック色の上にマスキングをおこなう場合は、前もってメタルプライマーを吹きつけておきましょう。またメタリック色の塗装面は、表面保護のクリアーを吹き終わるまで触れないように注意しましょう。

 

15.塗装済みパーツの接着は、要注意。

屋根板と同じ色に塗る屋上パーツなら、塗装の前に屋根板に接着するとよいでしょう。
万が一、パーツを接着したときに接着剤がはみだしても、塗装前ならいくらでも修正ができます。
塗装後の接着のときに接着剤がはみだすと、接着剤が塗料を溶かしてしまい、せっかくの塗装が台無しになってしまいます。
逆にいえば塗装を終えたパーツ同士の接着には、絶対に接着剤をはみだしてはいけないという、細心の注意が必要ということになります。

 

16.屋根の塗装が済んだら、一段落。

必要な屋上機器の接着が終わったら、ボディ全体を全てマスキングします。スキマがないことを充分に確認し、屋根の塗装をおこないます。
屋根の塗装が終わり完全に乾いたら、車体のマスキングテープを取り除きましょう。
これで車体のおおまかな塗装は完了です。完成に一歩近づき、はやる気持ちは分かりますが、作業はひとつひとつていねいに進めましょう。
マスキングテープ一枚をはがすのにも神経を集中させて。集中力がなくなったらその日の工作は終了、後はまた明日という習慣も身につけると、完成は遅くなりますが上達は早くなるでしょう。